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フルートレッスンに二重奏を取り入れると何が変わる?|先生と生徒で音楽を作る

一人で練習しているときは、きれいに吹けたはずなのに、先生と一緒に演奏すると、なぜかうまく合わない。

そんな経験はありませんか。

けれども、それは必ずしも練習不足というわけではありません。一人で音を出すことと、相手の音を聴きながら演奏することは、少し違う力を必要とするからです。

フルートレッスンに二重奏を取り入れると、音程やリズムを確かめる時間が、二人で音楽を作る時間へと変わります。

【自分の音だけを聴かない練習】

独奏では、音色、指、息の流れ、フレーズなど、自分の演奏に意識を向けます。二重奏になると、そこにもう一つの音が加わります。

相手の音がどこで動くのか。どの音で響きが落ち着くのか。自分が少し大きく吹くだけで、二人のバランスはどう変わるのか。

音を外さずに吹くことだけでは見えてこなかった課題が、自然に浮かび上がってきます。

【レッスンで試したい二つの方法】

まずは、長い曲を最初から最後まで合わせようとせず、四小節ほどの短い部分を選んでみましょう。

一つ目は「相手の音が変わる瞬間を聴く」練習です。

生徒が旋律を、先生が第2パートを演奏します。生徒は自分の指や音程だけに集中せず、先生の音が変わる瞬間を聴き取ります。そのあと、もう一度同じ部分を吹いて、和声の変化に合わせてフレーズの向かう先を考えてみましょう。

二つ目は「役割を交換する」練習です。

無理なく演奏できる範囲で、第1・第2パートを交代してみます。旋律を吹いていたときには気づかなかったリズムの支えや、音楽の区切りが見えてきます。交代が難しいときは、先生の第2パートを聴きながら、旋律を歌うだけでも構いません。

どちらも、正解を急いで探すより「今、二人の音はどう響いたか」を言葉にすることが大切です。

【エチュードが二重奏になると】

エルネスト・ケーラーの《15のやさしい練習曲 Op.33-1》は、もともと一人で演奏するための練習曲です。Japan Duo Notesでは、その旋律に第2フルートを加え、二人で取り組める曲集に編曲しています。

一人で吹けば運指や息の練習になるフレーズも、もう一人の音が重なると、響きの変化やフレージングを考える材料になります。先生が第2パートを担当すれば、ふだんのエチュードを使ってアンサンブルの耳を育てることもできます。

レパートリーを広げたいときには、『フルートデュオ名曲集25』のような作品集から一曲を選び、同じ練習を応用してみるのもよいでしょう。

【次のレッスンでは】

「今日は何を間違えたか」だけでなく、「二人の音が一番きれいに重なったのはどこだったか」を話してみてください。

そんな小さな発見が、次に一緒に吹く時間を楽しみにさせてくれるはずです。