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フルート二重奏の第2パートは伴奏だけ?|もう一つの音楽を聴く楽しさ

フルート二重奏の楽譜を開くと、よく知られた旋律は第1フルートに書かれていることが多いものです。

では、第2フルートは、その旋律についていくだけの役割なのでしょうか。

実際に二人で音を重ねると、ひとつの旋律だけでは生まれなかった表情が現れます。第2フルートの音が加わることで和声に色彩が生まれ、音楽の進む方向が感じられる。何気ない一音が、曲の印象を変えることさえあります。

【第2フルートが作る、三つのもの】

一つ目は、響きです。

第1フルートが同じ音を吹いていても、下で支える音が変われば、明るく感じられたり、少し切なく響いたりします。第2パートは旋律の背景を塗るだけでなく、聴き手が旋律をどう感じるかにも関わっています。

二つ目は、音楽の流れです。

長い音で旋律を支える場面もあれば、細かな動きによって前へ進む力を生み出す場面もあります。第1フルートが自由に歌えるのは、第2フルートが拍や和声の変化を伝えているからかもしれません。

三つ目は、呼吸です。

二人が同時に息を吸うところだけが、音楽の区切りとは限りません。片方がフレーズを結び、もう片方が次の音楽を受け取る。そんな小さな受け渡しを意識すると、二重奏は二本の独奏ではなく、一つの音楽になっていきます。

【次の練習で試したいこと】

まず、第2フルートだけを演奏してみましょう。旋律がなくても、どこへ向かい、どこで落ち着く音楽なのかを考えてみます。和声が変わる場所や、次のフレーズへ進みたくなる場所に印をつけるのもよい方法です。

次に、四小節ほどを選び、二人で合わせます。最初は第1フルートが第2フルートの動きだけを注意して聴き、もう一度演奏するときには、二人の音量と音色のバランスを変えてみてください。録音を聴き比べると、普段は気づかなかった音が見えてきます。

第2フルートを「小さく吹く」と決めてしまわないことも大切です。旋律を邪魔しない配慮は必要ですが、響きを豊かにする音まで消してしまっては、二重奏の魅力が半分になってしまいます。

【名曲を二人で演奏すると】

Japan Duo Notesの『フルートデュオ名曲集25』では、親しまれている旋律を第1フルートに生かし、ピアノ伴奏の役割を第2フルートへ移す編曲を基本にしています。つまり第2パートには、旋律を支え、音楽の表情を作る大切な仕事があります。

収録曲の《精霊の踊り》や《「歌の翼」による幻想曲》などを聴く際にも、ぜひ第2フルートへ耳を向けてみてください。知っていた旋律に、別の魅力が見えてくるかもしれません。

楽譜は、このサイトの商品一覧にある『フルートデュオ名曲集25』(PDF版)からご覧いただけます。また、収録25曲の参考演奏は、YouTubeで「Japan Duo Notes フルートデュオ名曲集25」と検索すると見つけられます。

次に二重奏を合わせるときは、旋律を吹く人だけでなく、その旋律を生かす人の音楽にも耳を傾けてみませんか。